
エコポイント対象住宅とは?具体例や交換時の注意点もご紹介
住宅の購入やリフォームを検討している際、「エコポイント」制度について気になったことはありませんか?環境にやさしい住まいづくりを後押しするこの制度、実は新築や中古住宅、マンション、さらにリフォームにもメリットがあります。だけど、「具体的にどんな住宅や工事が対象?ポイントは実際にどう使う?」など疑問も多いはず。この記事では、エコポイント制度の概要から具体例、注意点、ポイントの交換方法まで、わかりやすく解説していきます。
エコポイント制度とは?対象住宅の概要

エコポイント制度は、住宅の省エネ性能を高めることで地球温暖化対策を促進し、住宅市場の活性化を図るために設けられた支援制度です。特に断熱性向上や省エネ基準の達成によって新築・リフォーム双方でポイントが付与され、商品や地域特産品などに交換できる仕組みです。制度は「住宅エコポイント」として2010年に開始され、後に東日本大震災の復興支援も目的に加えた「復興支援・住宅エコポイント」として再開されました 。
対象となる住宅の種類は、以下の通り整理できます:
| 住宅の種類 | 概要 |
|---|---|
| 新築一戸建て | 省エネ法の「トップランナー基準」や現行省エネ基準を満たす住宅 |
| 中古一戸建て/マンション | 窓の交換や断熱改修を行った住宅 |
| 注文住宅 | 設計段階で省エネ性能を高める仕様を採用した住宅 |
| リフォーム | 窓・壁・屋根・天井・床の断熱改修、バリアフリー工事などを含む改修 |
このように、新築・中古戸建て・マンション・注文住宅・リフォームといった幅広い形態が対象となります。
エコポイント対象住宅とするための基本条件には、以下のようなものがあります:
- 省エネ性能基準のクリア(トップランナー基準など)
- 断熱改修を含むエコリフォームの実施(例:窓交換、断熱材施工)
- 着工時期や申請期限など、制度で定められた工事期間要件を満たす
これらの条件を満たすことで、国が定めたポイントが付与され、エコ活用だけでなく、住宅取得や改修を後押しするメリットがあります。
エコポイント対象住宅の具体例とその対象工事
以下に、新築住宅及びリフォームにおけるエコポイント対象となる具体的な工事例と、それぞれに付与されるポイント数を整理しました。

| 工事内容 | 具体例 | ポイント数の目安 |
|---|---|---|
| 新築住宅(省エネ基準・トップランナー基準相当) |
・省エネ基準を満たす外壁・窓等+高効率給湯設備や高効率空調設備の併設 ・上記に太陽光発電や高断熱性能を超える仕様をプラス |
300,000ポイント/戸(太陽熱利用システム併設時は最大320,000ポイント) |
| リフォーム:窓の断熱改修 | 内窓設置、大きさに応じた外窓交換、ガラス交換 | 内窓(大):18,000ポイント/箇所、中:12,000ポイント、小:7,000ポイント ガラス交換(大):7,000ポイント、中:4,000ポイント、小:2,000ポイント |
| リフォーム:断熱材施工 | 外壁、屋根・天井、床にノンフロン断熱材を一定量施工 | 外壁:100,000ポイント、屋根・天井:30,000ポイント、床:50,000ポイント |
| リフォーム:バリアフリー改修(併用時) | 手すり設置(浴室、便所、廊下など)、段差解消、通路・出入口の幅拡張 | 手すり:5,000ポイント(箇所数問わず) 段差解消:5,000ポイント(箇所数問わず) 幅拡張:25,000ポイント |
新築では、省エネルギー性の高い素材・設備を採用した住宅(トップランナー基準相当または省エネ基準を満たす木造住宅)が対象です。これには、高効率給湯器・空調・換気設備、太陽光発電などや断熱性能を強化した外壁・窓が含まれます。条件を満たせば、一戸あたり最大300,000~320,000ポイントが付与されます。国交省による基準明記情報を参照しました。
リフォームでは、まず「窓の断熱改修」が対象で、内窓設置や外窓交換、ガラス交換などが規模に応じたポイントの対象です。さらに、外壁・屋根・床それぞれに基準量の断熱材施工が行われた場合にも高ポイントが期待できます。加えて、こうした断熱工事と併せて行うバリアフリー改修(手すり設置、段差解消、幅拡張)も一定ポイントが加算されます。これらは専門の登録された建材設備を用いることが前提です。
以上のように、新築とリフォームそれぞれで具体的な工事が対象となり、ポイント数も明確に定められておりますので、エコポイント制度を活用する際には、ご自身の住宅形態や工事内容に沿って検討されるとよろしいです。
エコポイント制度利用時の注意点
エコポイント制度をご利用いただく際に、安心して申請を進められるよう、以下の注意点をしっかり押さえてください。

| 注意項目 | 内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 申請期限・着工時期 | 制度には着工可能な期間や申請期限が設けられており、過去の住宅エコポイント制度では工事着手や申請期限が定められていました | 事前確認が必須です |
| 他制度との併用制限 | 長期優良住宅促進事業やこどもエコすまい支援事業等、同じ補助対象を含む制度との併用は認められていません | 補助制度を選ぶ際に注意が必要です |
| 申請書類・手続きの正確さ | 申請時には必要書類に不備があると申請が受理されない可能性があります | 書類は正確に、早期に準備しましょう |
まず、申請期限や工事の着工時期についてですが、制度によっては着工開始や申請締切が厳しく定められており、過去の住宅エコポイント制度では、工事着手や申請期限が厳格に設定されていました(例:「住宅エコポイント」では工事着手や申請締切が明確に決められ、期限を過ぎると申請できません)。そのため、最新の制度をご利用の際は、制度ごとの詳細な期限を必ず確認してください。
次に、補助制度の併用制限についてです。他の補助制度と対象が重なる場合、併用が認められないケースがあります。例えば、かつて「住宅エコポイント制度」は「長期優良住宅普及促進事業」との併用が不可とされていました。また、最近の制度では「こどもエコすまい支援事業」においても、国庫補助金との重複申請はできない旨が明示されています(ただし、国費以外の地方自治体の補助制度は例外として併用可能な場合もある点も留意ください)。
さらに、申請に必要な書類の正確さと手続きの確実性も重要です。申請受付期間が延長されている場合でも、業者側で独自に受付を早期終了していることもあり、注意が必要です。また、提出書類に不備があると申請そのものが却下されることもあるため、登記事項証明書や工事計画書、見積書の取得および記載内容の正確性チェックは慎重に行ってください。
以上の点を踏まえて、エコポイント制度をご活用の際は、申請可能な時期の確認、併用可能な制度の選定、そして書類の準備に余裕をもって対応することが、大切です。
エコポイントの交換方法と活用のヒント
エコポイントは、取得後にさまざまな商品・サービスに交換できるほか、追加工事の費用に充当して活用することも可能です。エコポイントの交換方法と、その活用のヒントを以下の表および本文でご紹介します。
| 交換先の種類 | 内容の例 | 活用のポイント |
|---|---|---|
| 商品・ギフト券等 | 省エネ製品や地域活性化に繋がる商品券などに交換 | 省エネ関連のアイテムを選ぶことで制度趣旨に即した活用 |
| 環境寄附 | 環境保全や社会貢献に使える寄附として利用 | 寄附による社会貢献を希望する方に適しています |
| 即時工事費への充当 | エコリフォームの追加工事費用に1ポイント1円で充当可 | 追加の省エネリフォームや修繕を検討している方に便利 |
交換の流れは、まず「ポイント通知ハガキ」や事務局の「マイページ」で発行されたポイント数を確認し、交換したい商品・サービスを選んで申し込みます。商品交換の場合は提供事業者から直接発送され、環境寄附も同様に手続きが完了します。即時交換を希望する場合は、同一工事施工者による追加工事が条件ですので注意が必要です。
交換申請の基本的な手順は以下の通りです。
- ポイント通知ハガキやマイページで所持ポイントを確認
- 交換先の商品・サービスや追加工事を選ぶ
- 申請書類の提出(郵送または窓口持参)またはWeb(マイページ)から申し込み
- 商品は提供事業者から、追加工事の場合は工事費に充当
ポイントの有効活用のための工夫としては、たとえば省エネ性能の高い家電や設備へ交換することで、光熱費の削減につながります。また、追加工事にポイントを利用する場合は、リフォーム計画とタイミングを揃えると効率的です。即時交換を利用する際は、ポイントを使いたい工事を事前に計画し、施工者と調整を進めておくことが重要です。
まとめ
エコポイント制度は、省エネ住宅の普及や環境負荷の軽減を目指して導入された仕組みで、新築一戸建てやマンション、リフォームにも幅広く適用されます。対象となる住宅や工事の種類は多岐にわたり、ポイントの申請には期限や書類不備に注意が必要です。取得したポイントは、暮らしに役立つ商品やサービスと交換できるため、計画的な活用が重要です。制度の特徴を押さえ、ご自身の住まい選びやリフォームの参考にしてください。